バックフローについて

バックフローとはくるっとまわって裏拳をぶちかますわけではないです。
逆サイホン作用のことです。クロスコネクションでも少し書きましたが、負圧になった時に、水道管側に逆流して吸い込まれる作用の ことを言います。
どんな時に起きるかと言いますと、例えば浴槽に昨日の残り湯が入った状態で、シャワーホースが残り湯に入っている状態で、水道管の本管工事やマンションのメイン水道管の工事をするために水を止めた時に、水道配管内部が真空状態になり汚水が吸い込まれます。ご自分で作った池などに水道管に接続したホースが中に入っているときや、埋め込み型の散水栓付近に水が溜まっているとき・・いろいろな状態でおこります。そのために、衛星器具などは溢れ縁と給水栓の間隔を一定以上あけるなどの措置を取っています。トイレフラッシュバルブなどは器具本体にバキュームブレーカー(負圧になった時に空気を吸い込む装置)を内蔵したり、シャワー器具は逆流防止弁を内蔵しているものもあります。札幌では水抜き栓に逆流防止弁が内蔵されている水抜き栓が最近の新築工事では一般的になっています。
こういうウルサイことを言うと部品代が若干高くなるので、嫌がるお客様もいますが、良識ある設備屋さんはきちんとキマリを守りましょうね。

水道の逆サイフォン作用は、水の流れに関する現象であり、特定の状況で起こる可能性があります。一般的な例として、水道の水が逆流して水が戻る現象を考えることができます。

逆サイフォン作用は、水の流れが重力によって引き起こされるものです。水道の逆サイフォン作用が起こる条件は、以下のようなものです:

1. 高さ差: 水道の逆サイフォン作用は、水が上から下に流れる際に起こります。具体的には、水源(例:貯水タンク)が水道の出口よりも高い位置にある場合に逆サイフォン作用が起こりやすくなります。

2. 排気口の水密性: 水道の逆サイフォン作用が起こる際には、排気口(水道の終わりや水源)が完全に水密である必要があります。水密性が確保されていないと、逆流が発生しません。

逆サイフォン作用は、水の流れが一時的に途切れることで引き起こされます。具体的なシナリオを考えてみましょう。例えば、水道の水を使って水槽を満たし、水槽に水を入れるときに水道の蛇口を急に閉めると、水の流れが急に途切れます。このとき、水槽の水位が水道の出口よりも高い場合、逆サイフォン作用が起こります。

逆サイフォン作用が起こると、水槽の水が逆流し、水道の水が逆流する可能性があります。これは望ましくない現象であり、水質や衛生に影響を及ぼすことがあります。そのため、水道設備には逆流防止弁などの安全装置が設けられることがあります。

逆サイフォン作用を防ぐためには、水源を水道の出口よりも低い位置に配置することが重要です。また、逆流防止弁を適切に設置することで、逆サイフォン作用を防止することができます。