札幌市西区でのTOTOシャワー水栓TL385の水漏れ修理の方法です。
「洗面台の水が止まらない」という依頼でした。
写真のように糸のように水が出っ放しになっています。
TOTOのシングルレバー水栓の一部機種には「ウォーターハンマー防止機構」が付いていますので、8年を過ぎるとこのような症状は良くあります。
TOTOのTL385に限らず同じシングルレバーカートリッジ「THY582N」を使用している機種はすべて同じような症状が出ます。これは経年劣化で、20年過ぎても部品はありますので、部品の交換でたいていの場合は水漏れは直ります。水が止まらなくなるのはたいていの場合は急になるのではなくて、以前から「レバーが重い」等の症状があったハズなのですが、経年劣化で徐々に変化するので毎日使用しているとわかりにくいので気が付かないです。レバーが重い状態で使用しているとレバーハンドルが折れたリ等の二次被害が出ますので早めの対処が必要です。
TOTOに限りませんが、現場に行ったときに弊社では基本的には水栓金具の分解はしません。というのも水栓金具に関しては「分解しなくても症状でどこが悪いのか」「どの部品の交換が必要なのか」見当がつくからです。
「分解しないで見積もりが出るのはおかしい」「分解しないのにわかるわけがない」と言われる方がたまにいますが、分解すると元の状態に戻せなくなることがあります。今回のが良い例です。
レバーハンドルを上に引っこ抜きます。白いストッパーをマイナスドライバーなどで外します。次はカートリッジ抑えを外します。そうするとカートリッジをマイナスドライバーなどで外します。
これが今回外したTOTOシングルレバーカートリッジTHY582Nですが、バラバラになっています。経年劣化でプラスチックが硬くなるので割れたりしやすくなります。
プラスチックが経年劣化すると、一般的に硬くなる原因はいくつかあります。
1. 高分子の断裂: プラスチックは高分子化合物で構成されています。経年劣化により、プラスチック中の高分子が熱や光にさらされることで、高分子の結合が破壊されることがあります。これにより、プラスチックの強度や柔軟性が低下し、硬くなる傾向があります。
2. 酸化: 酸素との反応による酸化もプラスチックの経年劣化の一因です。プラスチック中の分子が酸素と反応すると、酸化反応が起こり、高分子の構造が変化します。この酸化反応により、プラスチックの柔軟性が失われ、硬くなることがあります。
3. 熱分解: 高温に長時間さらされると、プラスチックは熱分解することがあります。熱分解は高分子の結合が切れてしまう反応であり、これによってプラスチックの物理的な特性が変化します。熱分解による高分子の破壊は硬化を引き起こすことがあります。
4. 光劣化: 光にさらされると、プラスチックは光劣化と呼ばれる現象が起こります。特に紫外線が強い光劣化の原因となります。紫外線はプラスチック中の高分子結合を傷つけ、酸化反応を引き起こすことがあります。この結果、プラスチックの強度や柔軟性が低下し、硬くなることがあります。
これらの原因が組み合わさることで、プラスチックは経年劣化によって硬くなることがあります。ただし、全てのプラスチックが同じように経年劣化するわけではなく、使用される材料や環境条件によっても異なる経年変化が起こります。
このバラバラの物は元に戻せないので、うちでは基本的に見積もりの段階では分解しません。
今回のカートリッジTHY582Nの交換の動画がありますの作業のやり方については動画で確認お願いします。THY582Nのカートリッジ交換の動画は他にもありますので是非チャンネル登録してみてみてください。
DIYで作業する方の参考になると良いなと思います。
ですが、自信が無いのに無理に自分での作業はやめたほうが良いと思います。自分でできるか自信が無い方は、住んでいる市町村の「指定給水装置工事事業者」にご相談ください。
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