クロスコネクションとは混交配管とも言いますが、飲料水系統に汚染物質が混入する恐れがある配管のことです。お客様のところでたまに見ますが、地下水と水道水を併用しているお宅で、「井戸水が出なくなったら困るから、もしものために水道水とつないでもらった」「台所の水が地下水だけどお湯のほうが水道水で、混合水栓をつけてもらった」などです。今現在は地下水がきれいな水が出ているからと言って永久的にそうとは限りません。お客様のところでその説明をすると「やってくれた業者さんが親切だった」などと言いますが、水道の知識がないというだけです。地下水が汚染されたときに、近所で水道管工事などをして水道管が負圧(水道本管に吸い込まれる)になると水道管に汚染された水が流入します。汚染された水が流入すると地域全体が困ることになるのです。
食品工場などで使われている地下水の井戸に関しては通常50m以上で深いものは150mくらいのものもあるそうです。その位深ければ汚染される心配はないと思います。
札幌などで昔から使われていた一般家庭用の井戸ですが「うちの井戸は深いから大丈夫」と言われる方がいますが床の上に置いてあるタイプのポンプは通常、吸上げ揚程で10m未満です。実際に井戸の深さを測ると8m~5m程度の物がほとんどです。札幌などは町中に下水管が張り巡らされています。その深さとほとんど変わらない深さなのですから、いつ大腸菌などの汚染物質が混ざってもおかしくないということを覚えておきましょう。
水道管のクロスコネクションとは、異なる水の供給系統が互いに混ざってしまう現象のことです。これは、水道管の設計や施工上の問題、老朽化、メンテナンス不良などが原因で発生することがあります。
クロスコネクションは、一見すると目に見えない問題ですが、深刻な健康リスクを引き起こす可能性があります。なぜなら、水道水は飲み水や家庭で使用する水として安全な基準が設けられており、それに対して他の水源は異なる基準を持つことがあるからです。例えば、工業用の水源からの汚染物質や細菌が飲み水として使用される場合、健康被害を引き起こす可能性があります。
したがって、水道管のクロスコネクションを解決することは非常に重要です。これを実現するために、水道管の設計や施工時には適切なバリアや遮断装置を設置する必要があります。また、定期的なメンテナンスや点検を行い、異常があれば速やかに修復することも重要です。