札幌市西区発寒のお客様からのお電話です。「札幌市水道局から水漏れを指摘されました。パッキンで直ると言われたので見てください。」というご依頼でした。
水抜き栓の地下漏水ですが、パッキン交換で直ることが多いです。今回の水抜き栓は札幌市2型と呼ばれるものです。このタイプは昭和51年までしか製造していません。設置から40年以上経過している商品になります。またピストンのパッキンも小さいほうはメーカーでは10年以上前から製造していません。なので互換性があるⅢ型の水抜き栓のピストンに交換する必要があります。3型のピストンが設置してある場合には。ピストンのパッキン交換は可能です。今回はⅢ型のピストンが設置してありましたので水抜き栓のパッキンの交換をしましたが、水道水の地下での水漏れが止まりませんでした。水漏れが止まりませんので水抜き栓本体の交換が必要になります。
余談ですが、Ⅱ型とⅢ型はパッキン、オーリングの厚みが若干違います。ですから間違ってパッキンを交換すると、ピストン、内部ロッドが抜けなくなることがあります。このことを知らない業者さんがかなりいるようで、Ⅲ型のピストンに赤茶色のⅡ型用のパッキンを取り付けている業者がいます。やめてほしいです。
屋内の水抜き栓の交換ですが、長さが1300mmありますので掘削工事が必要になります。この建物は基礎高になっていて、土間は全面鉄筋コンクリートのスラブになっています。中のコンクリートを壊すと修理が大変ですから今回は屋外の基礎部分を少し削って、水抜き栓の入れ替え工事をしました。
水抜き栓の外側を掘削工事して、基礎の一部をハツって穴を開けています。
横から掘削した状態です。かなりの水道水が地下に漏れていたので、穴を掘るとどんどん地下水が湧き上がってきます。
こちらは屋内側になります。外の光が下の穴に差し込んでいます。屋内側のコンクリートもこのくらいは壊さないと古い水抜き栓が撤去できません。また新しい水抜き栓と立ち上がり管も設置することができません。
古い水抜き栓を調べた結果、水抜き栓の埋設部分に穴が開いていました。
水抜き栓と、ポリの立ち上がり管を交換しましたので、水道水の水漏れは止まりました。札幌市水道局に「修繕工事施工届」を提出して作業は完了になります。
よく電話で料金の問い合わせがありますが、基本的には現場を見ないとわかりません。
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