札幌市西区での水道の水漏れの修理です。
「札幌市水道局から水道が漏れているから直してください」
「ちなみに水道代が15万円です」と言われたという依頼です。
お客様は水道代の15万円という金額でびっくりしていましたが、以前水道が漏れて水道代が45万円というのを見たことがあるので私は驚きません(笑)
近所の札幌市水道局指定業者に依頼したら「古すぎてうちでは扱っていません。建築やさんがらみの工事になると思うので大手に連絡してください」と言って帰ったそうです。
次の業者はTVCMの会社ですが「水抜き栓の本体交換が必要になるので50万円の費用が必要です」と言っていたそうです。
近所に住むうちのリピーターさんが「アールさんに相談してみたら?」と言って紹介してくれたそうです。
水抜き栓とは水を止めるためのものだと勘違いしやすいですが、水抜きをするための器具になります。水抜きとは、寒冷地仕様特有ですが、水を止めてから配管、水道管内部の水を抜く作業のことを言います。
水道メーターから地中に埋められた埋設管を通ってきた水道水を、止水作業すると地中に逃がすための物です。変則的な三方弁だと考えるとわかりやすいでしょうか?最近では給湯配管も一緒に抜けるタイプもあるのでとても便利です。
この札幌市型のⅡ型水抜き栓ですが、日詰工業製になります。この頃は一社独占だったのか、他の製品を見たことがありません。Ⅱ型の水抜き栓は昭和51年まで製作していた商品なので一番新しい物でも44年経過しています。このあとのⅢ型水抜き栓からは外套管もステンレス製に変更されていますので、見ただけでⅡ型と判別できます。
多分ですが、札幌市で現在使用しているものではⅡ型の水抜き栓が一番古いと思います。Ⅰ型の水抜き栓はカレコレ15年以上見た記憶がありません。昭和30年代の建物が残っていたとしても、Ⅰ型を使用しているとは思えませんが、ひょっとしたらまだ使用されているⅠ型水抜き栓はあるかもしれないですね。
話がそれましたが、このⅡ型の水抜き栓を修理する場合は、必ず水道メーターの横にある止水栓を閉める必要があります。水抜き栓は内部ロッドを抜くと外套管から水が出ない仕組みになっています。ですが、札幌市Ⅱ型の水抜き栓は44年以上経過しているのと外套管が鉄パイプで錆びているなどなど、経年劣化痛みが激しく水が噴き出す確率がかなり高いです。なるほど
水道メーターのの真ん中付近にある銀色の丸っぽいものが「パイロット」と呼ばれるもので、これが回っていると水が出ています。家の中で水を出していないのに回っている場合はどこかで漏水している可能性が高いです。
こんかいは水抜き栓のハンドルが硬くて手で回せないので、内部ロッドASSYの交換になります。グランドナットの横についている小さなボルトを外します。
グランドナットを外します。
中身の内部ロッドを引っこ抜きます。
ピストン部分がサビと水垢?でドロドロ状態です。
あとは内部ロッドに水栓グリースを塗布して、組み上げれば完成です。水を出して水道メーターが回らなくなったら水漏れ修理は完了です。水道メーターのパイロットがまだ回るようならば、本体の水抜き栓本体交換以外に直す方法はありません。今回は水漏れは直りましたが、Ⅱ型水抜き栓の場合は、修理しても水漏れが直らない場合があります。直ったとしても、数年以内(早いと数か月)に水漏れする場合もあります。予算がある場合は水抜き栓本体の交換が間違いありません。
動画もあるので是非ご依頼ください。
札幌市Ⅱ型水抜き栓の構造と使用方法を詳しく説明します。
【構造】
札幌市Ⅱ型水抜き栓は、通常、地下に埋設されています。以下に主な構造要素を示します。
1. 栓蓋(せんがい): 水抜き栓の上部にある蓋で、通常はハンドル、レバーの形状をしています。栓蓋を開けることで水抜き栓にアクセスできます。
2. 栓体(せんたい): 水抜き栓の本体で、栓蓋を通じて栓体にアクセスします。栓体は通常、鋳鉄やステンレスパイプで作られており、内部地下部分には水の排水路、ドレンが設けられています。
3. 栓座(せんざ): 栓体と地下の排水路を接続する部分で、ゴム製のパッキンなどで水の漏れを防ぎます。
4. 栓棒(せんぼう): 栓体を開閉するための棒状の部品で、栓蓋に取り付けられています。栓棒を回転させることで栓体を開閉することができます。最下部にピストンが設置してあります。ピストン部分が上下することで、通水、水抜きの切換えを行います
【使用方法】
札幌市Ⅱ型水抜き栓の使用方法は以下の通りです。
2. 栓体の操作: 栓体には開閉するためのハンドル、レバーが取り付けられています。使用してピストン部部分を上下して、栓体を開閉します。
3. 排水: 栓体を開けると、地下の排水路に水が排出されます。
4. 通水;操作ハンドル、レバーをを元の位置に戻して固定します。水が出ることを確認しましょう。
【水漏れの原因と耐用年数】
水漏れの主な原因は、埋設部分のパッキン、ピストンのパッキンが摩耗や劣化してしまうことです。また、栓蓋や栓体にも劣化や破損が生じることがあります。
耐用年数は、設置環境やメンテナンスの状況によって異なりますが、一般的には20年から25年程度とされています。定期的な点検とメンテナンスが重要であり、劣化が進んだ部品は適切に交換する必要があります。劣化した水抜き栓が水漏れを起こすと、地下の環境や構造物に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対処が求められます。
DIYで作業する方の参考になると良いなと思います。
ですが、自信が無いのに無理に自分での作業はやめたほうが良いと思います。自分でできるか自信が無い方は、住んでいる市町村の「指定給水装置工事事業者」にご相談ください。
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